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OVERGAARD & DYRMAN
【納品事例】時を重ねた古民家に泊まる
「お屋敷ステイ 幸」の空間演出
香川県・小豆島の苗羽地区に、古民家再生型の一棟貸し宿「お屋敷ステイ 幸(こう)」が誕生しました。昭和初期の母屋と、明治期の蔵を擁する旧家の邸宅を丁寧に再生し、歴史の趣と現代の快適性を静かに融合させた滞在空間です。 本施設において、コンフォートQは家具の提案および納品を担当しました。 建築に刻まれた記憶や素材の風合いを尊重し、「間」や「余白」を生かした空間設計。その上に、日本の伝統美が感じられる家具を重ねることで、建築と家具が互いに響き合う設えが実現しました。 本記事では、納品事例を中心に、その魅力をご紹介します。 納品ブランド Time & Style (タイムアンドスタイル)、天童木工、è interiors (エ インテリアズ) 素材と家具が響き合う、穏やかな空間 やわらかな光が差し込む窓辺には、Time & Style の「Takenoko ラウンジチェア」と「Zen テーブル」を配置しました。 斜めにカットされた脚部が印象的なラウンジチェアは、中村拓志&NAP建築設計事務所のデザイン。整ったプロポーションと柔らかな曲線を併せ持ち、光を受けて生まれる陰影が穏やかで上質な表情を添えます。 桶づくりの製法から生まれたテーブルは、均整のとれたフォルムが特徴。香川の桶職人が吉野杉を用いて製作する軽やかでありながら芯のある存在感が、空間に整然とした印象をもたらします。 TAKENOKO LOUNGE CHAIR TIME & STYLE タイム アンド スタイル 165,000円〜 ZEN TIME & STYLE タイム アンド スタイル 96,800円〜 隣接するダイニングには、同じく Time & Style の「Kigumi テーブル」と「Offset ダイニングチェア」を選定。 秋田杉を贅沢に用いたテーブルは、社寺仏閣などの建築に見られるような釘やビスを使わない木組みの構造が特徴です。無垢材ならではの豊かな木目と量感が、空間に確かな重心を生み出しています。 合わせたチェアは直線と曲線のバランスが美しいミニマルなデザイン。抑制の効いたフォルムが空間にリズムを与えます。 梁や柱などの骨組みをそのまま活かした建物。そこに宿る木の風合いと精緻なものづくりが調和し、過去と現在が繋がるダイニングシーンが生まれました。 KIGUMI TABLE TIME & STYLE タイム アンド スタイル 484,000円〜 OFFSET CHINESE TIME & STYLE タイム アンド スタイル 90,200円 畳に寄り添う、静謐なモダン 琉球畳が敷かれた一室に凛と佇むのは、è interiors の「P ソファ」。永山祐子氏によってデザインされた、畳の上でも美しく成立する一台です。畳を痛めにくい“畳摺りの脚”を備え、和の空間に自然に溶け込む設計。無駄を削ぎ落とした端正なフォルムは琉球畳と響き合い、この部屋ならではの奥行きと静かな洗練をもたらしています。 150年の蔵が、夜を愉しむ空間へ 敷地内に残る蔵は「蔵BAR」として再生。歴史ある構造を生かしながら、落ち着いた夜のひと時を過ごすための場所へと生まれ変わりました。 新たに造られたロフト部分には、天童木工 の「LOW STYLE CHAIR」が並びます。張地は映えるオリーブグリーンで、小豆島の特産品をイメージして選ばれました。 低く構えるフォルムは、重厚な蔵の空間に自然に溶け込み、座る人に安らぎをもたらします。 150年の時を越えて受け継がれてきた蔵は、いまや人が集い、語らう場所として静かに息づいています。 坪庭を望む半露天風呂では、井戸の天然水による湯浴みを愉しめるほか、本格的なサウナも完備。館内や敷地内では、季節の野菜や卵の収穫体験、地元シェフによる出張料理など、滞在を豊かに彩るプログラムをご用意しています。また、島の魅力に触れるオリジナルの島内ツアーの手配も可能です。 港からの送迎サービスもあり、快適な滞在をサポートします。 “ここで暮らすように泊まる” 伝統的な構造美と現代の暮らしに寄り添うデザインが調和した「お屋敷ステイ 幸(こう)」。約925坪の敷地には日本庭園が広がり、朝夕の光や風とともにゆったりとした時間が流れます。 館内にしつらえられた小物の多くは、蔵から見出された品や庭の草花、さらにはオーナーの手仕事によるもの。加えて、古民家再生にあたっての設計や素材選びに至るまで、細部にこだわりが施され、土地の記憶や人のぬくもりが空間のあらゆる場所にさりげなく息づいています。 暮らすように泊まる。上質な島時間を、ぜひ「お屋敷ステイ 幸(こう)」で体験してください。 家具納品:コンフォートQ 設計施工:株式会社 西崎組 設計:合同会社4FA一級建築士事務所 写真:三宅伸幸 ホテル公式サイト:https://oyashiki-stay.com/ 施工年:2025年
2026.03.12
空間を変える一枚
ペルシャ絨毯の取り入れ方
足を踏み入れた瞬間、空気が変わる。そんな体験をもたらすインテリアは、そう多くありません。上質なペルシャ絨毯はその中でも際立つ存在。単なる敷物ではなく、“床に広がるアート”。部屋に置かれた一枚は、時に目を引く主役として、またある時は静かに引き締める存在として、日々に豊かな表情をもたらします。 ここでは、暮らしの中でペルシャ絨毯を取り入れるポイントをご紹介します。 実用と美の両立 ペルシャ絨毯というと、「特別な場所に敷くもの」「美術品のように扱うもの」という印象を持たれる方も多いかもしれません。しかし本来、ペルシャ絨毯は人々の暮らしの中で使われてきた実用品です。床に座り、くつろぎ、家族が集う場所に敷かれるものとして生まれました。 密に織られたウールは耐久性が高く、適度な弾力と保温性を備えています。冬は暖かく夏はさらりとした肌触りで、季節を問わず快適に使うことができます。また、シルクを用いた絨毯は繊細な光沢を持ち、光の当たり方によって文様が豊かに表情を変えます。 細やかな文様や色彩が部屋全体の雰囲気を格調高く引き上げ、暮らしに静かな豊かさをもたらすのです。 ランナーでつくる動きと奥行き ペルシャ絨毯の魅力が際立つ使い方のひとつが「ランナー」。玄関から続く廊下や、ドアの前に細長い絨毯を敷くだけで、空間に自然なリズムが生まれます。 人の動線に沿って敷かれた一枚の絨毯は、奥へと続く道のように視線をやさしく導きます。単調になりがちな廊下やドア前も、そこに色彩や文様が加わることで印象が変わります。通るたびに、ふと小さな美しさに気づく場所へと変わるのです。「通るだけの場所」を「印象に残る場所」へ。それがランナーの魅力です。 壁に飾る、もうひとつの楽しみ方 ペルシャ絨毯は床に敷くだけでなく、壁に飾ることで異なる表情を見せてくれます。繊細な文様や豊かな色彩は、まるで完成度の高い「絵画」。それをタペストリーとして壁に飾れば、空間の主役として堂々たる存在感を放ちます。 とくに、サイズの小さなラグや、細密な模様の作品はタペストリー使いに向いています。絵画とは違い、織物ならではの立体的な質感があるため、光の当たり方によって表情が変わるのも魅力。また、壁面に布の要素が加わることで、空間の音や空気感が柔らかく感じられることもあります。 ターコイズで添える上質なアクセント 白やグレーを基調としたミニマルな空間が主流の近年。そこにクラシックな絨毯を合わせると重く見えるのでは、と感じる方もいるのではないでしょうか。そんな空間におすすめなのが、ターコイズを取り入れたペルシャ絨毯です。 青と緑の中間色は軽やかさと深みを兼ね備え、淡色を基調とした空間に色彩のアクセントを添えながら、空間全体を上品に引き上げます。 また、ターコイズは光との相性も良い色。光を受けることで表情が変わり、時間とともに異なる美しさを見せてくれます。モダンな家具にさりげなく品格を添える。ターコイズのペルシャ絨毯は、軽やかな“格”をもたらしてくれる存在です。 和とペルシャの意外な調和 一見意外に思える組み合わせですが、和室にペルシャ絨毯を置くと、畳や木の素材感と手織りの質感が自然に互いを引き立て合います。 とくに深みのある赤を基調とした絨毯は、和室の落ち着いた色合いの中で美しく映え、障子から差し込む柔らかな光を受けると、温かみを帯びて空間に豊かな表情を生み出します。 長い歴史の中で育まれた文様は、どこか日本の美意識と通じる構造を持っています。余白を活かす感覚や自然モチーフへの敬意、手仕事への価値観。畳のマットな質感と木枠の直線に対し、ウールの柔らかな光沢と絨毯の有機的な曲線模様は、異文化でありながらも心地よく調和します。 空間を完成させる一枚 ペルシャ絨毯は、長い年月をかけて受け継がれていくインテリアです。天然素材と手仕事から生まれる一枚は、使うほどに風合いを深め、空間に静かな豊かさをもたらします。 流行に左右されず、長く使い続けられる。そのサステナブルな価値観も、ペルシャ絨毯の美しさと重なります。 住まいにもうひとつの美しさを加える一枚として、ペルシャ絨毯を迎えてみてはいかがでしょうか。 今回ご紹介した「ミーリー工房」「ソレマニエ・フィニィ工房」は、2026年3月23日までコンフォートQうめだ本店7階にて特別イベントを開催中です。 イベント詳細はこちら。 「ミーリーコレクション」に関する特集記事はこちら 2025.03.01 「ミーリー工房」「ソレマニエ・フィニィ工房」が紡ぐペルシャ絨毯の伝統 その名を知らない人はいないであろう「ペルシャ絨毯」。ペルシャとはイランのことを指し、イランで織られた手織りの絨毯を総称してペルシャ絨毯と呼びます。 東京・白金台に店舗を構えるミーリーコレクションは、ペルシャ絨毯の伝統を継承しながら... 続きを読む 2023.03.07 奇跡のペルシャ絨毯ミーリーコレクション 〈 ペルシャ絨毯の軌跡 〉 自然の恵みを存分に受けて作られるミーリー工房のラグ。 イランの厳しい自然環境のおかげで鮮やかな植物由来の染料や弾力に富んだ羊毛は育まれ、ミーリー工房の絨毯へと昇華されます。 そんな環境だからこそ、イラン... 続きを読む 2022.02.05 ミーリーラグコレクション手紡ぎ・草木染のユートピア ミーリーラグコレクション ミーリー工房は、力強く創造性に溢れた遊牧民の絨毯を原点に、現代において伝統と革新性を融合した絨毯を製作しています。 意味深い文様や物語を持った意匠は、生き生きと語りかけ、私たちの暮らしを豊かに彩ります。 ... 続きを読む EIL TAI Soleymanieh Fini ソレマニエ・フィニィ工房 OMID Soleymanieh Fini ソレマニエ・フィニィ工房 ADAMAK Soleymanieh Fini ソレマニエ・フィニィ工房 SOKOUT Miri Iranian Knots ミーリー工房 SARDAR Miri Iranian Knots ミーリー工房 TANHA Miri Iranian Knots ミーリー工房
2026.03.09
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