最近どんどんと増えてきているカバーリングのアイテム。 とても便利なアイテムですが、向き不向きがあります。まずはご自身に合っているのか、きちんとチェックしておきましょう。
・メンテナンスが自分でできる
・製品本体を長く使うことができる
・模様替えできる
・掃除がしやすい
なんといってもカバーリングの最大の特徴は「メンテナンス」。ファブリックのアイテムを選ぶとき、やはり不安に思うのは汚れです。それを解決してくれるカバーリングというしくみはまさに画期的と言えます。
また、ファブリック製品の買い替えを検討する際、そのきっかけの1つとして生地の傷みがあげられます。ソファ自体はくたびれていなくても、どうしてもファブリックがボロボロだと気になるものです。
そんな時にもカバーリングできれいによみがえらせることができるのは、家具寿命を延ばすという意味でもとても有効です。
同じカバーを付け替えるということでも、お部屋のイメージチェンジのため、という場合も。ソファのような大きな家具を買う機会は、長い人生の中でも数えるほど。色や素材に多くの人は悩むものです。
カバーリングであれば、選んだ色への不安が軽くなったり、少しチャレンジングな色を選んでみたり。インテリアを積極的に楽しむことができますね。
今回お話を伺ったエスティックでは、なじみの良いカラーを中心に、アクセントになる色柄を含め常時約80~90種の張地を取り揃えている。
そして、「ファブリックのお手入れ①」でご紹介したようなお掃除も、カバーリングならでは、です。
総じて身軽さや気軽さ、利便性がポイントになります。
・カバーのズレがある
・マジックテープ部の見栄えが劣る
・カバーの着脱が難しい
カバーリングのデメリットは張り込みタイプのメリットともいえます。こまかな見た目の美しさにこだわる方は張り込みがおすすめです。
カバーリングのほとんどは、マジックテープで本体に取り付けるような構造です。ただ、マジックテープの劣化やほこりが原因となり、取り付ける力が少しずつ弱まります。
そうして長く使用していると、座った時の体勢によってはカバーが引っ張られてしまい、どんどんとずれていってしまいます。
カバーのずれと共に、マジックテープと家具との取り付け部分が波打って見えることがあります。
下からのぞき込む、ということがなければ目立たない部分ではありますが、見栄えにこだわる方は覚えておいたほうが良い特徴でしょう。
よく見るとソファ下部のカバー取付け部が波打っている。細かく見ないとわからないレベルだが、注意しておきたい。また脚のまわりはマジックテープが浮きやすい。
そして、カバーリングの最大の特徴である着脱ですが、これが案外、骨の折れる作業。
というのも、カバー周囲にはぐるりとマジックテープが取り付けられていて、ソファ本体はマジックテープが引っ付く素材の布で張り込まれています。
想像に易いと思いますが、着脱の時、マジックテープが至る所に引っ付いてしまうのです。
さらに言うと、家具ブランドの各社、仕上がりを少しでも美しく見せるために、寸法をギリギリでカバーを作っています。不慣れな方だとカバーをきれいに着せるだけで数十分ということも珍しくないはず。
こういった体験から、カバーの着脱をあきらめてしまうご家庭も少なくありません。
以上のことから、細かく見た目の美しさにこだわりたい方、着脱を面倒に感じてしまう方はあえてカバーリングを選ばなくてもよいと言えます。
ソファの背もたれや座面などは比較的簡単にカバーを着脱することができる。
中のクッション材を包む布は全てマジックテープを取り付けられる素材になっている。
写真のようにひとつずつパーツを外していくと、掃除もしやすい。
エスティック フォルマックス大阪
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ファブリック/レザーのお手入れコラム 目次(全3回)