MAINTENANCE

2021.12.01

ファブリック/レザーのお手入れPart.1
毎日のお手入れ


ソファにチェア。ファブリックやレザーが張ってある家具はとても身近な存在です。逆を言えば、とても汚れやすいということ。お気に入りの家具を、きれいに長く安心して使えるようにお手入れしておきましょう。

《 普段のお手入れ 》

ファブリックやレザーが張られているものは、主にソファやチェアなど。どうしても毎日座っているうちに型崩れが起きやすいので、定期的にたたいて空気を含ませかたちを復元してあげましょう。
特にフェザーの詰め物が入っているアイテムは、ふんわりとして心地いい反面、中の空気が抜けてくしゃっとした印象になりやすいもの。
上下左右から強めにたたきまんべんなく空気をいれていきましょう。

羽毛が多く含まれたソファやクッションは、空気を含ませるだけで見違えるように整う。来客前など、簡単に見栄えをよくできる。

また、目立つほこりやごみがある場合は掃除機や粘着テープで取り除きます。
あまりにも吸引力の強いモードや粘着力が高いものでは、張地が毛羽立つなど傷みの原因になることも。
専用ヘッドを取り付けたり、粘着力の標準的なものを使用してください。

《 特別なお手入れ 》

お持ちのソファやチェアが張り込みの場合、丸ごと洗うことはできません。普段のお手入れに気をかけ、ひどく汚れた場合や傷みが激しくなった場合は、張替えをご検討ください。
メーカーや型番をお教えいただければ、張替えのご相談をお承りいたします。

ファブリックでカバーリングタイプをお持ちの方は、お選びいただいた生地にあわせて洗濯が可能です。まずは洗濯表示をチェックしましょう。
ご自宅で洗える生地の場合、なるべくコンパクトにまとめ小さめのネットに入れて、手洗いコースなどを選びます。ネットに余りスペースが多い場合は、縛って洗濯します。空間があればあるほどカバーが動き、摩擦による毛羽立ちの原因になります。
また、フチについているマジックテープが生地を擦って痛みの原因になるため、なるべく内側へ折り込むようにたたみましょう。

クリーニングに出す場合は、洗濯表示を確認の上、コースを選び依頼するようにしてください。
クリーニングの際、カバーにつけられているマジックテープによる摩擦で生地が傷むといった事例が度々起こっています。
依頼先のクリーニング店にて注意を促しておきましょう。

カバーのフチにつけられているマジックテープは意外と固く、洗濯などで何度も擦れると生地が傷んでしまう原因に。

レザーの場合、メンテナンスキットを使用してお手入れします。
洗浄液(シャンプー)と保護クリームがセットになっているものがおすすめです。汚れがひどい場合はブラシを使うこともできます。

① 付属のスポンジに洗浄液を付ける
→ソファなど、広範囲をお手入れする場合は、紙皿に一定量の洗浄液を出しておきスポンジを付けるようにすると簡単。

② スポンジをクシュクシュともみこみ泡立てる

③ 革の汚れを優しく擦り、革についた泡をきれいな布でふき取る
→泡を拭き取らずに残しておくと、せっかく浮き上がった汚れが再定着してしまう。小さな範囲に分けながら進めていくのがおすすめ。

④ しばらく乾かす
→触ってある程度のべたつきが取れていれば良い。

⑤ 付属の布に保護クリームをとり、まんべんなく塗り広げていく。
→付属の布が汚れた場合は、お手持ちのきれいな布で代用できる。
→直射日光がよく当たる箇所や、冷暖房がダイレクトに当たる面などは、保護クリームを重ね塗りしてしっかりと保護しておく。

⑥ 数時間乾かす

少し手間のかかる工程ですが、できればシーズンに1度、最低でも年に1度のお手入れを心がけてください。
あまり汚れていないように見えて、手垢や皮脂、スタイリング剤が付着しています。これを放っておくと、将来、革自体や表面のコーティングが剥離するきっかけになります。

レザー製品の中には、表面にコーティングが施されているもの(セミアニリンレザー)とコーティングが施されていないもの(アニリンレザー)があります。
コーティングのないレザーの場合は、ケアキット自体がシミになる場合もありますので、必ず目立たないところで試してからお使いください。

《 汚してしまった時の応急処置 》

ファブリックにお茶やコーヒー・しょう油などの汚れがついた場合は、中性洗剤を2~4%に薄めたぬるま湯に柔らかい布を浸し、軽く絞って表面を叩くようにして拭き取ってください。
カバーリングタイプの場合は、裏面にきれいなタオルを敷き込み、汚れを移しとっていきます。
その後、水だけを浸して絞った布で洗剤分をよく拭き取り、乾いた柔らかい布で仕上げてください。
レザーの場合、なるべく早く水気をしっかり拭き取ります。
その後、レザーのケアキットの洗浄剤で洗い、保護クリームを塗布します。
アニリンレザー(コーティングなしのレザー)は、水分やの浸透が早いため付いた汚れを取り切れない可能性があります。
その代わり、使い込むほどに素晴らしいエイジングを感じていただけます。
そのようなレザーの特徴を踏まえた家具選びをしておきましょう。

お手入れは少し手間がかかりますが、ひとたび行えばぐっと美しく仕上がります。
ぜひ愛着を持ってケアしてあげましょう。

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ファブリック/レザーのお手入れコラム 目次(全3回)

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