2025年9月19日・20日の両日、コンフォートQうめだ本店ならびに十三店にて、昨年ご好評をいただいた特別企画「北欧の灯りを学ぶ 2025」を、今年も開催いたしました。
会場は、うめだ本店と初開催となる十三店の両店舗。ルイスポールセンの伊藤氏を迎え、照明の魅力を深めるセミナー・店内ツアー・座談会の三部構成で開催し、照明の魅力をより深く学ぶひとときとなりました。
ポイントは理解していても“百聞は一見に如かず”。今年初めて照明セミナーの会場となった十三店では、お部屋を設定した空間で照明器具の明るさ、使い方などを体感していただきました。この記事では、その展示内容を写真とともにご紹介します。
美術品のような存在感を放つ、真鍮製の「PH アーティチョーク」が迎えるリビング空間。光源を取り囲む72枚のシェードの製作は、ルイスポールセンの職人たちの間でも憧れの作業とされています。いつかはアーティチョークのシェードを作るんだと夢見る職人も少なくないとか。
まずは、リビング空間における全灯・全消灯の状態を比較してみましょう。照明を点けることで天井に落ち着きが生まれ、自然と視線が見せたい場所に集まる、メリハリのある空間へと変化します。
続いて、3つのランプを順に点灯していきます。
少しずつ明るさが加わることで空間に立体感と視線の流れが生まれ、リビング全体に奥行きと動きが感じられるようになりました。
光が落ちる場所には自然と人が集まり、落ち着きを感じやすくなるもの。常にすべての照明を点けるのではなく、作業内容や気分に応じて明るさや照らす場所を調整することで、より快適で効率的な環境が整います。
ミニリビングコーナーでは、透過しないシェードが光を柔らかく下方向へと導き、温かく親密な雰囲気を生み出していました。壁近くに配置された「カイレン」フロアランプは壁面をやさしく照らし、ランプ単体以上の広がりのある明るさを空間にもたらします。
家族や大切な人との夕食には、ちょっとしたこだわりやおしゃれな演出を取り入れたくなるもの。ペンダントランプだけで空間全体を照らすのではなく、そばに小さな明かりを添えることで、どこかほっとできる温もりのある雰囲気が生まれます。
「VL リングクラウン」の3灯ペンダントを主役に据えたダイニング。奥に置かれた「PH ½ ポータブル」の灯りが加わることで、空間の印象が大きく変わるのがわかります。
カフェテーブルのコーナーには、日常に取り入れやすいシンプルな展示を。ミニマルな空間に小ぶりなテーブルが自然に馴染み、手元には「トモシ」ポータブルランプ、コーナーの「PH 3½-2½ グラスフロア」が空間全体にやわらかな光を届けます。灯りの楽しみ方に、空間の広さは関係ありません。
ペールローズカラーのテーブルスタンドランプの先に見える淡いピンクでまとめられたベッド。色をリンクさせることで、空間に一体感と遊び心のあるアクセントが生まれました。
夜の灯りで大切なのは、眠りを妨げないこと。明るすぎると目が冴え、暗すぎると手元が見えづらくなってしまいます。寝室は、照明選びが特に難しい空間のひとつと言えるでしょう。
ベッドサイドに低く吊られた「VL ペンダントランプ」。ラグジュアリーホテルでもよく見かけるようになった、洗練された照明スタイルです。ペンダントタイプを採用することでサイドテーブルの上が空き、照明の存在を主張することなく空間をすっきりと使うことができます。
空間に余裕があれば、ベッドだけでなくデスクやラウンジチェアを置くのもおすすめです。寝るだけの部屋ではなく、“座って過ごせる場所”があることで、就寝前の時間をより豊かに、心地よく過ごせるようになります。
照明は、人がいる場所を照らすだけのものではありません。ちょっとしたスペースに灯りを加えることで、空間全体に心地よさや彩りをもたらすことができます。
ころんとした丸いフォルムが印象的な「VL ステュディオ」は、フロアランプとしてもテーブルランプとしても活躍する多用途な照明。直接光を当てるのではなく、壁に向けて配置することで、反射した光が空間をふんわりと照らし、落ち着いた雰囲気を演出します。
床に置けば、より静かでリラックスした印象に。少し高い位置に置けば、光の当たる先にアートやグリーンを配置することで、柔らかなスポットライトのように対象をやさしく引き立ててくれます。
このコーナーの見どころは、照明、チェア、アートに丸のモチーフが取り入れられているところ。さりげない遊び心が、空間にリズムを与えています。
ブラケットライトは、壁に取り付けることで省スペースに照明をプラスできる優れもの。廊下や階段、寝室のベッドサイドなど、直接手が届きにくい場所をやさしく照らすのに最適です。
照明としてだけではなく、壁の空いたスペースに程よい存在感を添えることで、空間のバランスを整える効果も。おしゃれなデザインのものを選べば、インテリアのポイントになります。
読書や細かな作業時には、メイン照明に加えて補助灯で手元を明るく。リラックスしたいときには、間接照明やペンダントライトのみを点けることで、柔らかく落ち着いた雰囲気を演出。このように、照明の種類を使い分けることで、空間の印象や居心地を自在にコントロールできるのです。
照明の心地よさ、美しさを改めて実感できた今回のイベント。ひとつひとつの照明が持つ魅力に触れながら、暮らしの中に取り入れたときのイメージが自然と広がる、そんな実りあるひとときとなりました。
店頭では、今回ご紹介したルイスポールセンの照明を実際にご覧いただけます。ぜひこの機会に、あなただけの「心地よい光」を見つけにご来店ください。
「ルイスポールセン」を展示した特別イベントは、コンフォートQうめだ店にて2025年10月8日まで、十三店にて2025年10月5日まで開催中です。
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