1819年の創立以来、ハイクオリティかつ斬新なデザインのファブリックを世に送り出してきたクリスチャン・フィッシュバッハ。
今回は4年ぶりの来日となるアートディレクターのカミラ・フィッシュバッハ氏によるプレゼンテーションということで、会場には多くのコーディネータが集まりました。
その人数からもコレクションへの期待値の高さがうかがえます。
まずカミラ氏が紹介したのは30年来の友人だというレベッカ・ダケット-ウィルキンソン氏とのコラボレーションコレクション。
「100 Patterns in 100 days」というテーマのカプセルコレクションは、なんともチアフルな図柄が。
マレーシアを拠点に活躍するレベッカ氏。イタリアにあるアトリエ兼自宅を訪れた際、折しもcovid-19による国境閉鎖でマレーシアへと帰ることができなくなってしまいました。
そのような非日常的な毎日の中、彼女は「100日間で100のパターンを描く」という目標を自らに課したのです。
イタリアの田舎からインスピレーションを受けた今コレクション。美しい風景や豊かな色彩に溢れています。
鮮やかな咲き誇る花々が楽しい「BLOSSOM(ブロッサム)」。マレーシア出身のレベッカ氏ならではのカラーリング。
珍しいモチーフが目をひく「IKAN(イカン)」。日々自然と向き合ったからこそ生まれたデザインだ。
躍動感ある虎がモチーフの「DAWON(ダウォン)」の売り上げの一部は、野生の虎を保護するNGO団体「Save Wild Tigers」に寄付される。
今回のメインコレクションのテーマは“自然”。「自然からのインスピレーションによる美の探求」と題された今季、繊細な花々や冬の山の風景といったよりこまかな自然の情景にスポットを当てたコレクションとなっています。
この新しいコレクションは、自然の不朽の美しさともろさの探求をテーマとしています。
山々の美しい風景や咲き誇る花々を、クリスチャン・フィッシュバッハの持つ独自の技術で美しく装飾的に表現されています。
今季のメインファブリックの一つ「MADONIE(マドニエ)」。抽象的に描かれたパターンはジャカート織で表現されている。
水彩画風のデザインがユニークな「AQUARELLE(アカレル)」。わざとぼんやりさせることで、空想的な情景を思い起こさせる。
最高級のシルクに大胆な刺繍が美しい「PEONY(ピオニー)」。太い緯糸のおかげで凹凸感のある生地に仕上がっている。
コットンの生地にクラシックなバラモチーフが心地よい「COUNTRY ROSE(カントリーローズ)」。単調に見えないのはふっくらと立体的に織られているおかげだ。
手紬ぎ・手織りで仕立てられた最高級のシルクの生地に竹や桜などの刺繍が施された「ZEN(ゼン)」。東洋的で情緒的なデザインは手描きのドローイングがベースになっている。
コットンや麻を多く含んだマットな生地にメタリックな糸でかたどられた植物が印象的な「DORATO(ドラート)」は、特殊加工による柔らかなドレープが特徴だ。
アルパカとリネンのボリューミーな緯糸がかわいらしい雰囲気の「SWEET WOOL(スィートウール)」。経糸はほとんど透明で、より凹凸が際立っている。
クリスチャン・フィッシュバッハのモノづくりの基本である「感度の高いデザイン」と「高品質な素材」。今回のメインコレクション「Seeking Beauty Inspired by Nature」もこれらが最大限に表現されているコレクションとなりました。
また、インテリアファブリックの業界内ではいち早くリサイクルやアップサイクルに取り組んできたクリスチャン・フィッシュバッハ。
今回もさまざまな質感と色彩を有する新作生地がお目見え。
リサイクルという枠組みを超えて、美しいファブリックの一つ、として選択肢に入れるのがよいでしょう。
さらりとマットな質感が気持ちの良い「BENU POWDER FR(ビニューパウダーFR)」はリサイクルされたトレビラ糸(防炎素材)で織られている。
ウールのようなやわらかでとろりとした質感の「BENU RUSTICO FR(ビニュールスティコFR)」。こちらも再生ペットボトルを原料としたリサイクル生地だ。
ハイクオリティなファブリックで世界のインテリアをけん引してきた「クリスチャン・フィッシュバッハ」。
その最新作から、世界のトレンドを感じてみてはいかがでしょうか?
クリスチャン・フィッシュバッハ 大阪ショールーム
大阪市中央区西心斎橋2-1-3 御堂筋ダイヤモンドビル 6F
営業時間: AM10:00-PM5:30
定休日:日・祝祭日・夏季・年末年始
TEL:06-4963-2952
予約制 (下記サイトよりご予約いただけます)
https://reserva.be/christian_fischbacher_osaka
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