生活の上でなくてはならない照明器具。今では好きなデザインや憧れのブランド、様々な方面から照明を探すことができます。ですが、照明を選ぶ上で本当に大切なことは何でしょうか?
今回は、デンマークの照明メーカー「ルイスポールセン」にてお話を伺ってまいりました。
まず、照明は大きく2つの種類に分けることができます。
くつろげる「Hygge(ヒュッゲ)」な雰囲気を作りだすには、これら2種類に適したランプをバランス良く組み合わせることが重要。そうすると部屋に立体感が生まれます。
※ヒュッゲ:デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」の意味。
では、アンビエントライトとタスクライトはどのような照明なのか。
そちらよりご紹介していきたいと思います。
下向きの光で手元を明るく照らすタスクライト。本を読んだりテーブルで作業をする際に必要な分だけの明るさを提供します。ベッドサイドにもぴったりの照明です。
ペンダントタイプのタスクライトは下方を集中して照らすことで上方の天井側が暗くなります。見える必要のない天井に意識が向かず、より一層雰囲気のある空間を演出します。
大部分の光を周囲と上方に向け、部屋の形や領域を照らすアンビエントライト。スタンドタイプは壁に寄せて配置すると壁面が照らされ、部屋の一角からでも比較的広い範囲を明るくすることが可能です。
リビングルームや洋室などには広い範囲に光を届けるアンビエントタイプのペンダント照明がおすすめです。
そしてもうひとつ、アンビエントライトとタスクライトの両方の効果を持ち合わせている照明があります。タスク&アンビエントライトです。
手元を明るく照らし、同時に上方へも光を向けて周囲や部屋を照らすタスク&アンビエントライト。タスクライトとアンビエントライト、2つの種類の特徴を兼ね備えた照明です。
リビングルームやベッドルームにおいて、テーブルランプやフロアランプの役割はとても重要。異なる光の広がりを持つランプを組み合わせるのがおすすめです。天井に照明がある場合は、その光も含めて組み合わせを考えます。
北欧では天井付けの照明は基本使いません。天井が高い場合は吊り下げコード部分を長くし、低所にペンダントを持ってくるのが北欧流です。
明るさを抑えたいベッドルームでは、タスク&アンビエントライトで空間を明るくし、ベッドサイドに置いたタスクタイプのフロアライトによって光を拡散することなく手元を照らします。
ヒュッゲな空間にはCOZY(コジー)コーナーが必要不可欠。お気に入りの場所×照明の組み合わせです。時間を過ごしたくなる一角を作ることが、北欧照明を楽しむ一歩になるかもしれません。
デザインだけでなく機能に基づいて生まれた照明は、ただ明るいだけでなく、陰影を生むことで心地よい空間を作りだします。良い照明にとって眩しい光(グレア)は最大の障害。視界の中にグレアが入り込むと、部屋をくっきりと見渡すことができなくなります。
照明の本質は照明自体にあるのではなく、照らされているものが美しく見えるか、その照明に照らされた空間は居心地が良いか、ということ。「グレアフリーであること」「必要な場所に光を届けること」そして「柔らかい光と影によるグラデーションを作りだすこと」が大切です。
知れば知るほど奥深い照明のはなし。今回は、照明の種類と配光の組み合わせをお伝えしました。コンフォートQでは、お部屋のコーディネートサービスも承っております。毎日の生活をより豊かに変える、心地よい照明を選びませんか。お気軽にご相談ください。
「ルイスポールセン」を展示した特別イベントは、2024年9月30日までコンフォートQうめだ本店7階にて開催中。
※イベント詳細は こちら