家の中で大きな役割を果たしているにもかかわらず、案外ないがしろにされているのが絨毯かもしれません。
洗うのも大変、洗うほかにどうしていいかもわからない。それが絨毯。
きちんと知れば、快適に暮らしを豊かにしてくれる絨毯。
お手入れで、そんな縁の下の力持ちをいたわってあげましょう。
絨毯のお手入れは基本的に掃除機がおすすめ。普段のごみやほこりは、これだけで十分きれいになります。
効率よくほこりを取り除く掃除機のかけ方を覚えておくと便利です。
ご自身がお使いの絨毯のタイプで試してみくださいね。
・毛足が短めで密度の高いタイプ
手織りの絨毯や敷き込み絨毯などによく見られるタイプ。カットパイルと呼ばれたりもします。
このタイプは毛の密度が高く、ほこりが落ちても毛の上に乗っかっている状態になることがほとんど。わざと押し込まない限り、中にほこりが入っていくことは少ないでしょう。
毛を傷ませないよう、毛並み(順目)に沿って掃除をかければOKです。
「GABBEH(ギャッベ)」と呼ばれる手織り絨毯。ウールで織られている。 織り込みの密度が高く厚みもしっかりあるため、ウールの特性をしっかりと感じられる。
「順目(じゅんめ)」と「逆目(さかめ)」という言葉をご存知でしょうか?
手織りの絨毯、機械織りの絨毯、どちらにも毛の流れが存在します。
試しに表面を軽く撫でてみてください。するっと滑るように動かせる向きと、少し引っ掛かるような向きを感じませんか?
その「滑るように動かせる向き」が順目、「引っ掛かるような向き」が逆目です。
掃除機をかけるときは、順目で表面のほこりを集めていくときれいになります。
機械織り絨毯の断面
左から右への毛流れがわかる。左から右方向が「順目(じゅんめ)」、右から左が「逆目(さかめ)」。
ちなみに、手織りは特に順目と逆目の差が激しいため、それぞれから見た時の色の濃さも変わる。四季に合わせて方向を変えるのもおすすめ。
・毛足がながくふんわりしたタイプ
シャギーと呼ばれる、毛足の長いタイプ。これで掃除に困った経験がある人も多いのではないでしょうか?
シャギーは毛の中にごみやほこりが入り込んでしまうので、掃除に時間がかかってしまうのも事実です。
ただこれも掃除機で十分。ポイントは“いろいろな方向から“掃除機をかけること。
シャギータイプには明確な毛流れがないので、あらゆる方向から動かし、毛を立たせながらほこりを吸い取るときれいになります。
見た目のボリュームアップにも役立ちます。
機械織りのシャギータイプ。
色々な方向へ毛流れを作ることで、陰影ができ質感よく見える。
絨毯に限らず、ほこりを取るときに「コロコロ」を使っている方も多いのではないのでしょうか。何を隠そう、コロコロの正式名称は「粘着カーペットクリーナー」。まさに絨毯のほこりを取るために開発されたヒット商品です。
でもここで注意!実はコロコロの粘着質が絨毯に移ってしまうことがあるのです。
ホコリを取るために一所懸命コロコロしたのに、粘着が移って逆にほこりが付きやすくなってしまう…
そんな残念な結果を避けるために、使用は目立つほこりがあるときだけにとどめておきましょう。
次回は絨毯の洗濯・クリーニングについてお伝えしていきます。
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絨毯のお手入れコラム 目次(全3回)