INTERIOR

2023.06.13

ポール・ケアホルムが生み出す北欧の代表的デザインとは

アイテムカテゴリ ラウンジチェア

今や北欧クラシックデザインの代表的存在になったPK22。
木が多く使われている北欧家具のなかでは異彩を放つ存在です。無駄のないスチールと対照的な天然素材の張地。その対比がデザインの美しさをより引き立てています。


《 ポール・ケアホルムが目指したもの 》

Fritz Hansen/フリッツ・ハンセン_ポール・ケアホルム「PK22」

コペンハーゲンのデンマーク美術工芸学校を卒業後フリッツ・ハンセン社に入社したポール・ケアホルム。
当初彼が目指したのは“手の届く価格で多くの人に使ってもらえる家具”でした。
フリッツ・ハンセンでの製品化プロセスを見たことにより、PK22に代表される無駄のないデザインをめざす思考が生まれたのかもしれません。
フリッツ・ハンセン社を退社後、E・コル・クリステンセンとの協働によりPK22を発表します。

極めてシンプルな素材とデザイン。そこにはこのようなデザイナーの想いが隠されていました。
結局のところポール・ケアホルムの審美眼を通ったプロダクトは、美しさへのこだわりが強く高価で広くいきわたるような製品にはなりませんでした。
彼の意図するものではなくなってしまいましたが、ポール・ケアホルムの確かな審美眼のおかげで皮肉にも今の時代まで愛される名作家具として名を残すこととなりました。

《 対極のデザイナー ポール・ケアホルムとフィン・ユール 》

Fritz Hansen/フリッツ・ハンセン_ポール・ケアホルム「PK22」

PK22は“引き算の美“といえるでしょう。
まるで生け花の世界を見ているようだと、そんな形容をする人も。
花以外の部分を切り落とすことでその存在感を引き出す華道の世界と同じく、極限までデザインを削ぎ落すことで生まれる美しさがPK22の魅力です。
シンプルながら華がある、この一脚を置くだけで空間が成立する。そんな稀有な椅子なのです。


一方のフィン・ユールは機能性に遊び心をプラスしたデザインが多く見られます。
前回の特集でご紹介したウイスキーチェアをはじめ、暮らしをイメージしたデザインに遊び心をプラスするのが特徴的。
機能性を追い求めるだけでなく、デザイン性と両立させる。
フィン・ユールは“足し算の美”なのです。

フィン・ユールの家具はなぜ「名作」なのか?


インターネットが普及し、誰でもデザイナーや家具の歴史を学ぶことができるようになりました。
画像が豊富にそろい、ソーシャルメディアで世界中の憧れアイテムをますます身近に感じることができる良い時代です。
ではリアルな店舗は無くなっていくのでしょうか?

ポール・ケアホルムはPK22に何を望んだでしょうか?
フィン・ユールはウイスキーチェアにどんな役割をもたせたでしょうか?
座り心地や座った時の目線、布の手触りや革の質感。
どうやって座ろうかと思案する時間。
どれだけ画像を眺めても得られないものが本物にあります。
バックグラウンドに思いを馳せながら、“リアル“に一歩踏み出してみませんか?

Fritz Hansen/フリッツ・ハンセン_ポール・ケアホルム「PK22」

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