2022.12.13
「いいものを長く造り続けたい」。
広松木工はそんな熱い思いを胸に、家具をひたむきに作り続けています。 家具が主役になるのではなく、いかに使い手の暮らしに溶け込むか。家族の風景の一部として使ってもらえることこそが、広松木工が目指す家具の位置づけなのです。
広松木工は、1950年福岡県大川市で生まれました。
創業当時は、学習机が主力製品でした。1年間かけて机を作りだめして秋から春にかけての需要期に一気に出荷していく方式でしたが、スチール机の流行により木製机が廃れていき、チェストの生産に切り替えていきました。
現社長が1989年に就任し、今までのやりかたに疑問を覚え、デザイナーとともに商品開発を進めるという新たな取り組みをはじめました。
そして生まれたのが、今の広松木工のスタイルの源流となる「シェーカー*」シリーズです。
それまでチェストしか手掛けてこなかった工場で、シェーカースタイルのチェアやワードローブを作り、細やかな面とりや、ディストレッシング加工**など、これまでの大川にないスタイルを確立してきました。
2000年には、家具だけではなく、生活全般にわたっての提案を始め、トレイや一輪挿しといった木の小物も開発、現在では、布もオリジナルで手掛け、バッグやテッシュケースといった商品も開発しています。
*キリスト教の一宗派である「シェーカー教徒」がアメリカに渡ったのちに好んで使用した家具のスタイル。シンプルで機能的なデザインが特徴。
**打痕やキズなど、アンティークや使い込んだ家具に見られる風合いを人工的に付加する加工のこと。
SHAKER アームチェア
広松木工の原点であるシェーカースタイルにカラフルなベルトが合わさり、オリジナリティ溢れる装いに。
上質な無垢材を使用した、シンプルで直線的なデザインのソファ。
天然木にスチール脚を用いることでシルエットに軽快さが生まれ、かつ天然素材の質感が際立ちます。 天板には、スチール脚とは対照的に自然素材ならではの質感がダイレクトに伝わる“節あり”の無垢材を使用。自然オイルで仕上げているため、使い込むほどにさらに味わいが増していきます。無垢材のおかげでひとつひとつ表情が異なり、さらに愛着が増していきます。
スチールの塗装は、天然素材との馴染みが良いようにブラウンのニュアンスを持ったブラック色。スチールの硬質な強さを和らげる広松木工の特注色です。
好きな座り心地を選び、変化させながら、コーディネートをお楽しみいただくことのできるソファです。ご家族の成長や、お住まいやお好みの変化によって、組合せや置き方を変えたり、クッションを足したり。まさに広松木工が大切にしている「暮らしに溶け込む」ソファと言えるでしょう。
FREXソファ
さまざまなサイズや形のアイテムから好きな組み合わせを選ぶことができる。
節あり材も広松木工の魅力のひとつだ。
フレックスのLDテーブルは、脚を取り外し向きを変えて付け替えることで、高さが変わりLD用からリビング用へと早変わりします。
ライフスタイルの変化に対応するだけでなく、人を招いていつもとは違う人数でテーブルを囲む機会などに活躍します。
FREX LDテーブル
L字に作られた脚部を付け替えれば、少し低めのコーヒーテーブルに。
開き戸のキャビネット収納と2列の引出しを備えたサイドボードです。
節ありの無垢材を使用した前板は木質感たっぷり。引出しは同じサイズの引出しが整然と並んでいるように見えますが、実は一段目・二段目は小引出し2杯、三段目は大引出し1杯の計5杯となっています。開き戸内には可動棚が付属。小物や衣類、書籍など、サイズがまちまちなアイテムも分類して収納できます。
引き手には真鍮を使用しています。お届け時にはアクセントのようにキラリとした輝きがありますが、木部の色合いの変化と馴染むように経年変化で輝きが鈍くなり、ヴィンテージの風合いが生まれてきます。
さらに、開き戸には真鍮削り出しの蝶番を使用。メカニックな要素のないアナログな金物を使用することで、広松木工らしい味わいが加わるだけでなく、長年の使用によりパーツが壊れても交換して使い続けることができます。
FREX チェスト&ドア
使いこまれていない真鍮は、木質の中の良いアクセントだ。
こだわりの詰まった広松木工の家具。
次回も引き続き魅力的なラインアップをご紹介していきます。
FACTORY SHOP HIROMATSU 大川本店
〒831-0024
福岡県大川市大字鬼古賀174-1
TEL:0944-87-5911
10:00-17:00
火曜日定休
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コンフォートQ十三店
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広松木工の家具とつくる家族の風景 目次(全2回)