INTERIOR

2022.09.13

「北欧の愛すべき椅子」展より

アイテムカテゴリ ラウンジチェア

“心震える1脚“にあなたは出会ったことがありますか?
それが不意であっても、例えそれを手に入れられなかったとしても。その1脚を心の底から欲するような沸々とした感情にさいなまれたことはあるでしょうか。

そのときにおかれている環境や想い・気持ち、世の中の状況など、色々な要因から感情は揺さぶられます。ものごとの琴線に触れるタイミングはさまざまです。
今までなんとも思っていなかった椅子が、いまは欲しくて欲しくてたまらない。それはあなたに変化があったから。

そんな変化に正直になってみませんか。
その“心震える1脚”との出会いは、あなたにとっての分岐点になるかもしれません。


『気品とリラックスを兼ね備えた逸品』OW149 Colonial chair(コロニアルチェア) オーレ・ヴァンシャー

『気品とリラックスを兼ね備えた逸品』

OW149 Colonial chair 1959年

木製チェアということを忘れてしまうほど繊細な木組みで構成されるコロニアルチェア。木と籐から成る本体に背とシートのクッションがのっているという極めてシンプルな構造ですが、座って見ると、「これが正しい座り姿勢だ!」と改めて感じさせてくれます。なめらかに削られたアームに手を置くと、無意識のうちに撫でてしまい、愛でることで指先から脳にもその心地良さが伝達されていくようです。読書をするときも、お酒を飲むときも、座る人をどこか気品に溢れる佇まいに見せてくれるチェアです。

オーレ・ヴァンシャー(1903-1985)デンマークの家具デザイナー

オーレ・ヴァンシャー 1903-1985

デンマークの家具デザイナー。欧州各国やエジプトなどを旅し各地で家具研究にも取り組む。そこで得たインスピレーションから、独特の美しい作風を作り上げていった。また、家具を一つの建築物と考えたヴァンシャーは、優美な細い線を駆使した躍動感のあるフォルムを作品の多くに使用。コロニアルチェア、コロニアルソファがその典型と言える。


『ミニマルの神髄』PK22 ポール・ケアホルム

『ミニマルの神髄』

PK22 1956年

1本の線でスケッチが描けそうなほどシンプルなラウンジチェア。背もたれにも座面にクッションが全くないにもかかわらず、その座り心地の良さに驚かされます。 デザイナーのポール・ケアホルムは当時の家具業界では「木製」が主流であったの対し、スチールという素材をいち早く取り入れ、繊細かつ鋭いデザインを生み出し、他の追随を許さない孤高の存在でした。厳選された素材と最小限にそぎ落とされたディテールが、静謐なデザインとして完成し、今なお根強い人気を誇っています。

ポール・ケアホルム(1929-1980)デンマークの家具デザイナー

ポール・ケアホルム 1929-1980

デンマークの家具デザイナー。比較的早世の為、デザイナーとしてのキャリアは短いものの、死後も世界的なデザイナーとして確固たる地位を築いている。スチール、皮革、ガラスなどを素材に用い、無駄をそぎ落とした簡潔なフォルムを生涯支持。当時のデニッシュモダン独特のオーガニックな丸みのあるフォルムと一線を画す家具を発表し、現代でもそのモダンデザインは多くの人の心を掴んでいる。


『見ても座っても温かい気分になる椅子』CH71 Lounge chair(ラウンジチェア)ハンス J. ウェグナー

『見ても座っても温かい気分になる椅子』

CH71 Lounge chair 1952年

今では誰もが一度は耳にしたことのある巨匠ハンス j. ウェグナーのデザイン。コンパクトでありながら身体をしっかりとホールドしてくれます。ウェグナーならではの無駄のない曲線で構成されたデザインは、ミニマルでありながら、そのオーガニックなシェイプと爪先を感じさせる肘掛けの木部からは温もりが感じられます。通称:ミニベアチェアというネーミングも親近感がわく理由かもしれません。全体を包む張地加工の高度な技術に加え、シートクッションがあることで底突き感もなく快適な座り心地を得ることができます。

ハンス J. ウェグナー(1914-2007)デンマーク出身の家具デザイナーであり家具職人

ハンス J. ウェグナー 1914-2007

デンマーク出身の家具デザイナーであり家具職人。デニッシュモダンと言われる独特のスタイルを牽引したデザイナーの一人と言っても過言ではない。これまでに500脚以上の椅子をデザインし、今なお高い評価を受けている。CH24(通称Yチェア)は代表作のひとつ。シンプルな美と機能性を追求し、その家具の本質とも言えるべきものを露わにしていく。これがウェグナーの後世に残した大きな功績と言える。


『全身を受け止めてくれる包容力』CH78 Mama bear chair(ママベアチェア)ハンス J. ウェグナー

『全身を受け止めてくれる包容力』

CH78 Mama bear chair 1954年

巨匠ハンス J. ウェグナー作。頭をあずけて座ることがこんなにも楽なのかと思わせてくれる1脚。椅子全体の高さが106cmという決して小さくない椅子ですが、ウェグナー独自の美しい曲線によるデザインにより圧迫感を感じることは少ないでしょう。また、全身を椅子にあずけると、頭、背中、腕のすべてがリラックスしていることを実感していただけます。背中のカーブを描くステッチは張地をしっかり張り込むだけでなく、印象的なデザインの一部ともなっています。ツキノワグマを想起させるヘッドレスト(別売)もアクセントとして取り入れて見た目にも愉しむことができます。

ハンス J. ウェグナー(1914-2007)デンマーク出身の家具デザイナーであり家具職人

ハンス J. ウェグナー 1914-2007

デンマーク出身の家具デザイナーであり家具職人。デニッシュモダンと言われる独特のスタイルを牽引したデザイナーの一人と言っても過言ではない。これまでに500脚以上の椅子をデザインし、今なお高い評価を受けている。CH24(通称Yチェア)は代表作のひとつ。シンプルな美と機能性を追求し、その家具の本質とも言えるべきものを露わにしていく。これがウェグナーの後世に残した大きな功績と言える。


『彫刻作品でくつろぐ贅沢』FJ4001 The Pelican chair(ザペリカンチェア)フィン・ユール

『彫刻作品でくつろぐ贅沢』

FJ4001 The Pelican chair 1940年

その名の通りペリカンが羽を広げたようなデザインは、彫刻家の影響を強く受けたフィン・ユールのデザイン。座る人の身体をすっぽりと包み込み、背もたれの傾斜は自然と椅子に身体をあずけることができます。程よい硬さのある座面は身体の沈みこみを防ぎ、読書など長時間座っていても疲れを感じさせず、様々な座り方を提供してくれます。見た目のデザイン性だけでなく、機能性も兼ね備えた椅子と言えるでしょう。ユニークなデザインの裏には、建築家としての緻密な計算と彫刻的な美しさが反映されています。

フィン・ユール(1912-1989)デンマークの建築家。優雅な曲線を特徴とし「家具の彫刻家」とも評される

フィン・ユール 1912-1989

デンマークの建築家。彫刻家のハンス・アルプやヘンリー・ムーアの影響を受けたと言われるその作品は、優雅な曲線を特徴とし「家具の彫刻家」とも評される。身体を抽象化したようなやわらかなフォルムは座って心地よいだけでなく、彫刻作品にも似た静謐な存在感を放つ。数多くの作品は世界各地の美術館に永久コレクションとして収蔵されている。


『傍におきたい愛しの相棒』Little Petra(リトルペトラ)ヴィゴ・ボーセン

『傍におきたい愛しの相棒』

Little Petra 1938年

見た目の愛くるしさが魅力的なチェア。デザイナーのヴィゴ・ボーセンは“家具は体を優しく、柔らかく包み込む有機的な曲線美のあるものであるべきだ”と考えましたが、その考えをそのまま形にしたようなチェアです。座ると開放的でありながら、包み込まれる感覚になる不思議な椅子で、日本人の体形にもしっくりくるサイズ感も嬉しいポイントです。張地により表情をがらりと変えるリトルペトラはどんな空間にもしっくりと馴染むでしょう。愛くるしさだけではない、座り心地の良さをも兼ね備えた相棒にしたいチェアです。

ヴィゴ・ボーセン(1907-1985)1930年代のファンキススタイル(デンマークの機能主義)の建築家の一人

ヴィゴ・ボーセン 1907-1985

1930年代のファンキススタイル(デンマークの機能主義)の建築家の一人。デンマークからアメリカに拠点を移し活動。お酒とともに友人と語らうことが好きな人物であった。お酒を飲み交わしながら大勢の方に対しオープンなイメージを与えつつ、リラックスした時間を過ごせる椅子はまさに彼のライフスタイルを具現化したと言えるだろう。

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