世界的なパンデミックも落ち着き、近頃はおうち時間を楽しむ習慣がついてきました。大掃除、模様替え、家具の買い替えに修理…
少しでも居心地よくストレスのない毎日を送りたいという思いは、今の時代のスタンダードです。
そんな流れに乗って観葉植物の人気も高まっています。
植物の癒し効果は私たちが本能的に感じているところ。家の中での充実した時間のために植物を選ぶというのは、至極当たり前のことでしょう。
それではその観葉植物はどうやって選べばよいのでしょうか?
選び方の話をする前に、「観葉植物の生い立ち」を知っておくのが良さそうです。
私たちがマーケットで野菜や果物を買うとき、産地を確認することは一般的ですね。マーケットには同じ種類の野菜でも、海外からの輸入品や国産品、同じ国産でも地元のものかそうでないかなど、産地によってさまざまな種類のものが売られています。
もちろん産地が変われば価格も変わる。その産地と価格の関係は誰もが受け入れている事実です。
では、それが観葉植物も同じだと言ったら?
Aという専門のショップで売られている植物とBというホームセンターで売られている植物。どちらも同じ種類・似たサイズなのに価格が大きく異なる。そんな不思議な現象に出会ったことはありませんか。
実はこれが、産地(生産者)の違いによるものなのです。
ショップで目にする観葉植物は、当然その辺りに生えているものを採って売っているわけではありません。きちんとした生産者が、手塩にかけて育てています。
そして美しく育った最高の状態で、ショップの店頭へと並べられます。
プロの生産者が最高の出来で出荷したものを、私たちはショップの店頭で見て、購入しています。価格が高いと感じるのはこの違いです。
(一概に安いものほど質が劣るというわけではありません)
私たちがよほどプロのような環境で観葉植物を育て維持しない限り、購入後、植物のコンディションが右肩下がりになっていくのは当たり前。
それを意識せず観葉植物を手にしてしまうと、自身の育て方が悪いせいで元気がなくなってしまったのかも…といらぬ心配をしてしまうことに。
実はこのような購入後植物のコンディションが悪くなっていく現象は、ある程度緩やかにすることができます。
一つ目はもちろん、購入後私たちが植物にしっかりと良い環境を与えることでコンディションを維持すること。
もう一つは、植物の産地=生産者を選んで買うという方法です。
生産者のもとで生育されているとき、日差し・風・土・栄養は最上の状態です。私たちの手元に来ると、それらの条件は著しく悪くなります。環境のギャップが激しすぎるのです。
すると、せっかくの素敵な状態で届いた観葉植物はみるみる元気をなくしてしまい残念な状態に。
この環境のギャップをなるべく小さくしてあげることで、植物のコンディションは保ちやすくなるのです。
では環境のギャップを小さくするにはどうすればいいか。
実はショップの観葉植物の中には、あえて厳しめの条件の下で育てられたものがあります。厳しい条件のなか他の植物と変わらないほど美しく育てるには、普段よりずいぶんと手間がかかります。
そのため流通量も少なく価格は高い傾向にありますが、このような選択肢も覚えておくといいでしょう。
観葉植物の生い立ちと価格の違い、実はとても関係が深いのです。
植物の種類や見た目はもちろん、このような事実を分かっていれば暮らしのパートナーを納得して選ぶことができるでしょう。
観葉植物は作られている。この事実はなかなかピンと来ないかもしれません。
でもこれを理解するだけで、植物の状態で一喜一憂したり、購入を悩んだりすることは無くなります。
植物のある楽しい毎日のために、まずは植物への理解を深めることから始めてみませんか。
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