どれだけ大切に扱っていても、時にはひどく汚れてしまうもの。そんな時は慌てず応急処置をしておきましょう。
① どんな汚れであっても、まずは「水気を取ること」からはじめましょう。飲み物・調味料など、水気のあるものなら絨毯の下にタオルを敷き、上からタオルで押さえて水分を取っていきましょう。
② ある程度の水気が取れたら、今度はぬるま湯で汚れを落としていきます。
新しく用意したきれいなタオルを絨毯の下に敷き、ぬるま湯を軽く絞ったタオルでトントンと汚れをたたいていきます。
汚れが落ちにくい場合はオシャレ着用の洗剤を薄めたものを使うもの有効です。
タオルではなく歯ブラシを使って、汚れをかき出すように優しく動かしても落としやすいです。
あまりゴシゴシしてしまうと、毛が傷んだり風合いが落ちてしまったりする原因になります。濡れて素材がデリケートになっていますから、優しく扱っていきましょう。
大切なことは、①・②をなるべく早い段階で行うこと。時間がたてばたつほど落ちなくなっていきます。
そして無理をしないこと。洗剤の使い過ぎやこすりすぎなど、絨毯の劣化につながることは避けて、落ちない汚れはプロにお任せするようにしましょう。
大切な絨毯を守る為に、基本をしっかり覚えておきましょう。
絨毯には湿気が大敵。湿気で毛がどんどん傷んでいきますので、なるべく通気をよくしておくことが大切です。
・普段の掃除のときなど、定期的に絨毯をめくって床と絨毯の間に空気を通す。
→絨毯の下には湿気がたまりがち。また、ダニ対策にもなります。
・片づけるときにビニールにいれない。
→湿度の調整ができず、蒸れの原因に。新聞紙など、空気の通るもので巻いておきましょう。
また、最近普及してきているロボット掃除機。手織り絨毯をお持ちのかたは要注意です。
自動運転中、絨毯の周囲、フチの部分にぶつかったり乗り越えようとしたりしてダメージを与えることがあります。この部分が傷んでしまうと、織りがほどけるなどのお直しできない大きなダメージにつながります。
ロボット掃除機を使う場合は、定期的に表裏から傷みがないかチェックしておきましょう。
また手織り絨毯のフリンジ(短手についているフサの部分)をごみと感知して、重点的に掃除されるケースも見受けられます。
これもフリンジの千切れの原因や、糸のほどけにつながってしまいます。 ロボット掃除機を使うときは、フリンジ部分を下に織り込むなどの工夫をしておきましょう。
(左)フリンジのある手織り絨毯
(右)フリンジのないギャッベのかがり部分
フリンジの根本やかがりが傷んでしまうと、大きなダメージにつながる。
絨毯のお手入れについて、細かくご紹介してきました。
「手がかかって面倒」と思った方。普段のお手入れ(=掃除機)さえ行っていれば、特に難しいことはありません。
近頃のミニマリズムブームや清潔信仰で、絨毯ユーザーは残念ながら減ってしまっています。
しかしながら、絨毯、とくに天然繊維でできているようなものは夏涼しく冬はあたたか。ほこりが舞い上がることを防ぎ、足腰への負担も減らしてくれます。
そしてなにより、空間に圧倒的な彩を添えてくれます。
日々の暮らしが少しクラスアップするのを感じていただけるでしょう。
食わず嫌いをせず、一度絨毯の心地よさを体感してみてくださいね。
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絨毯のお手入れコラム 目次(全3回)