普段のお手入れが完璧でも、季節の変わり目や節目ではやっぱり丸ごときれいにしたいと思うもの。
よくご質問をいただく絨毯の洗いについてお伝えしていきます。
まずは洗濯表示の有無を確認しましょう。
世の中には多種多様な絨毯が販売されています。どのように洗えるかはメーカーによって決められていますので、まずはそれに従うようにしましょう。
表示がない場合、ご自身での洗濯はなるべく控えてクリーニング店に出すことをおすすめします。
例えば、ウール100%の機械織り絨毯。風合いが良く、とても人気があります。
ウール自体はお洗濯にも耐えられる素材です。ただ、裏の基布(毛が織り込まれている布の部分)はどうでしょうか?
機械織りの絨毯は、毛が抜けるのを防ぐために基布と毛を接着剤などで張り合わせているケースが多く、この接着剤は水にさらされると劣化し、粉状になって剥がれ落ちていきます。普通に使っているだけで、どんどんと剥がれ落ちた粉が床にたまっていってしまうことに。
無理せずプロにお願いするのが得策です。
絨毯の裏側。
(左)織りのしっかりした基布を使っており、毛足の長い絨毯や織りの細かい絨毯など、重量感のあるものに多くみられる。
(右)不織布を基布にしているタイプ。薄手で軽いため、折りたたむことも可能。比較的軽めのアクセントラグなどによく見られる。
では手織りのじゅうたんはどうでしょう?
こちらは機械織りのように基布や接着剤がついていませんから、水洗いできるということになります。
しかしながら、専門の業者にしっかりと洗ってもらうことをおすすめします。
というのも、絨毯の種類は毛質や織り方・産地など数多く、それぞれに合わせた洗浄方法があります。合わない方法で洗ってしまうと、綺麗にならなかったり劣化してしまったりすることも。
また水を吸った絨毯は重量がかなり増すこともあり、大変な作業になります。
そして乾燥が不十分だと、毛に湿気が残ってしまい劣化・崩壊の可能性が出てきます。表面が乾いているように見えて、実は毛の根本に湿気が残っている。そんなことも多く見受けられます。絨毯クリーニングのプロの方々も、一番気を遣うのは「乾燥と仕上げ」といいます。
案外難しい一連の洗い作業。専門の業者にお任せするのが得策です。
次回は絨毯が汚れてしまった時の応急処置についてお伝えしていきます。
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絨毯のお手入れコラム 目次(全3回)