2024.03.04
昔ながらの手法と、素晴らしい織り手によって作り上げられる『ROGOBA KILIM(ロゴバキリム)』。
キリムとは、中近東の遊牧民が日常的に使用する伝統的な平織り(つづれ織り)の織物のことを言います。
16世紀には豊臣秀吉の陣羽織が、南蛮貿易でもたらされたペルシャ絹のキリムを用いて仕立てられた歴史も。雄大な自然との暮らしの中から生まれたキリムは、時を経て、私たちの生活に豊かな時間をもたらすものとしての一面を持ち始めました。
長く愛されているキリムですが、興味を持っていただいた方から「キリムと家具をどの様に合わせていくか」というご相談をいただくことも。今記事ではロゴバキリムの魅力を空間のスタイリングとともにご紹介していきたいと思います。
チェア(手前):BRICK23、スツール:BRICK M/L (全てジェルバゾーニ)
シンプルな文様ながらも、カーテンやスツールの色味と合わせることによって、空間に優しい印象を与えてくれます。こちらのキリムはHand(ハンド)という伝統的な文様を現代の織り手がデフォルメしたもの。ロゴバキリムは織り手に愛されてきた伝統文様を大切にしながら、現代の空間に合う様に洗練され、シンプルな柄に製作されています。どの様なお部屋にも合わせやすい柔軟性と、手織りだからこその暖かみも感じられるキリムです。
テーブル・ソファ・ベンチ・チェア:CORNICEシリーズ、スツール(手前):LUME (全て広松木工)
暖かい木の雰囲気の中で一体感のあるキリム使い。目を惹くウィリアム・モリスの壁紙と共に、それぞれの持ち場を引き立て合います。キリムクッションや小さめのラグは大胆な色や柄にチャレンジしやすいのでキリム初心者さんにもおすすめです。
こちらのキリムラグは「ブラックキリム」という種類のもの。無垢の家具に鮮やかな文様使いのキリム。とても素敵ですね。
その名の通り、天然染料を様々に組み合わせて真っ黒な糸に染め上げキリムを織ります。一見どれも同じ真っ黒な糸ですが、退色率の違う染料で染められており、織り手のセンスと地中海沿岸の強烈な夏の日差しを浴びせることによって思いもよらない色を浮かび上がらせます。織り手の経験値に左右される部分も大きく、経験の浅い織り子だと出来上がり半分が真っ黒!なんてことも。
最高の織り手と長い時間をかけ、一緒にものづくりをしながら築き上げた深い信頼関係があるからこそ生み出された、至極のアートキリムです。
ソファ:HORIZONTAL SOFA、シェルフ:KOMOREBI、リビングテーブル:LOTUS RAIN、サイドテーブル(中央奥):BLUE IN GREEN、ラウンジチェア(手前):LEONARDO SWING LOUNGE CHAIR (全てタイム アンド スタイル)
こちらはラグの2枚使い。青のラグ(トゥールモンドボシャール)へ、床の木目から橋渡しをするようにキリムを配置しています。青のラグを浮かせることなく、空間の一体感を持たせています。ただ敷くだけではなく、ラグを上手く使うことによって、一つの部屋でも気持ちの良い空間分けが可能です。
ラウンジチェア:BKF CHAIR(クエロ)
写真上部の茶色のラグがキリム。BKFチェア、スツールと色味を揃えているので主張しすぎず、存在感も残します。こちらもラグの2枚使いですが、ひとつ前の例と大きく雰囲気が違いますね。柄と柄のコーディネートは色使い次第でまとまります。
遊牧生活より生まれ出たキリムは、絨毯とは異なり、薄くて軽く、折りたためば簡単に持ち運びが可能。気分次第で置き場所を移動できるので、新しい空間に試し置きしてみるのも楽しいかもしれません。
チェア:CH24(カール・ハンセン&サン)、テーブルスタンド:SNOOPY(フロス)
タペストリーとして空間のアクセントに。「絵画」を飾るのと同じ様に、時間をかけて丁寧に織り上げられた個性あるキリムを飾ることは、住み手のこだわりを表現するひとつのアイデアです。上の例の場合は、同時に空間をグッと締める働きもしています。
「暮らしの芸術品としてのキリムをより多くの方に伝え、新しい価値を現代に生み出す」
ロゴバが尽力するこの活動は決して簡単なことではありません。ですが実際に沢山の方々に興味を持っていただく架け橋となっています。
遊牧民の生活の中に小さなキリムはありませんが、「日本の皆さまに少しでもキリムを身近に楽しんでもらいたい」というロゴバの思いから、日々の楽しみとして小さなキリムコレクションが開発されました。
今回ご紹介した「ROGOBA KILIM(ロゴバキリム)」は、2024年3月12日までコンフォートQ阪急うめだ本店7階にて、特別イベントを開催&販売しています。
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人の手で紡がれる美しいストーリーをどうぞお手に取ってご覧ください。
[ROGOBA] ART ON INTERIOR_Osaka
大阪市中央区谷町3-1-24 エルデ大手前1F
TEL:06-6944-8111
営業時間:10:00~18:00 (火曜・水曜定休)
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