今、世界中のクリエイターから熱い視線が集まるインテリア・ライフスタイルブランド「Time & Style(タイム アンド スタイル)」。
2023年のミラノサローネでは開催期間中、毎日およそ300名の業界関係者がタイム アンド スタイルの発表を見るために会場へ押し寄せました。
そんなタイム アンド スタイル。
いったい何がわたし達をひきつけるのでしょうか?
今回大阪ショールームに展示された新作とともに、タイム アンド スタイルの魅力を紐解いていきます。
東京の歴史的建造物をリノベーションした「HOTEL K5 TOKYO」。
このホテルのためにデザインされた「ドロップペーパーランプ」のラインアップには、なんと直径120センチという大きなサイズが存在します。
一般的な和紙では作ることのできない大きなランプ。
その製作を可能にしたのが“越前和紙”なのです。
和紙の原料の中でも特に繊維が太く長いといわれる楮(こうぞ)を使用している越前和紙。
数人がかりで漉かれた大判の和紙はとても丈夫で、継ぎ目のない和紙使いを可能にしてくれます。
そして何より手漉きで作られた和紙は、時を経るほどに深みが増します。
丈夫で日を追うごとに美しくなる和紙は、長年愛用する照明にぴったりなのです。
その名の通り、日本が誇る美しい山“富士山”のシルエットを取り入れたペンダントランプ。
この滑らかでなだらかな形、実はひとつひとつ職人の手作業で成型されています。
「ヘラ絞り加工」と呼ばれ、2mm厚の回転するアルミ素材を職人が金型にヘラで押し付けながら形作っていきます。
均一な形に仕上げるための力加減はまさに職人技です。
いい意味で手作業を感じさせない無機質さ。
しかしこの陰影を見れば不思議と心がとらえられ、確かに熱い思いで作られたと感じることができるでしょう。
10年以上にわたってさまざまなウィンザーチェア*を研究し作り続けているデザインユニット“ドリルデザイン”。
彼らにとって初めてのラウンジタイプのウィンザーチェアが誕生しました。
すべすべさらさらとどこを触れても気持ちがよく、見ても座っても幸せな気分になるチェアです。
「ダイヤモンドバック」の由来となった背面には、8本のスポークが交差したひし形のパターンが。
デザインとして優れているだけではなく、背中から腰を安定して支えてくれます。
またラウンジチェア全体を形作る柔らかな曲線は、1本の無垢材を曲げて作られています。この“曲げ”の技術こそ職人技。
シンプルなデザインから垣間見える「メイド・イン・ジャパン」の技術力こそ、タイム アンド スタイルの作品が人をひきつける理由なのかもしれません。
*17世紀後半よりイギリスで製作され始めた椅子。厚い座板に脚と細長い背棒(スポーク)、背板を直接接合した形状が特徴。初期は背もたれがコームバック型で、18世紀後半からはボウバック型へと変遷している。19世紀に登場したローバック型は学校やオフィスの事務用椅子として幅広く利用された。
職人技に支えられて作られているタイム アンド スタイルの新作たち。
これ見よがしなクラフト作品ではない洗練されたデザインは、まさに世界と日本のかけ橋といえるでしょう。
「タイムアンドスタイル新作レポート 世界が注目する“メイド・イン・ジャパン”の秘密 vol.2」
Time & Style Osaka
大阪市中央区南船場2丁目7-14大阪写真会館1F
TEL:06-4708-3441
営業時間:11:00 – 19:00 (水曜定休)
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