LIFESTYLE

2025.01.20

モダンな空間に合う「和」のアート

2024年11月30日~12月25日の期間、阪急うめだ本店7階「コンフォートQ」人気の恒例企画『LIVING with ART』が開催されました。年に2度開催されるこのイベントは、「アートと暮らす」をテーマに、絵画から掛け軸、立体までの様々な作品を幅広く取り扱います。

今回のLIVING with ART 2024 -新・日本の美意識-では日本の文化を感じられる様々な作品が集合。展示作品をイベント時の写真とともにご紹介いたします。


〈出展作家名〉

赤木範陸、伊藤昭久、イマタニタカコ、金澤翔子、川尻潤、国本泰英、トホ、平体文枝、元永定正、山部泰司 ※五十音順



赤木範陸 -Norimichi Akagi-

赤木範陸_akaginorimichi_エンカウステック_蝋画_静物画

「香水瓶」 エンカウステック 380×310mm

蜜蝋を溶かして焼き付ける古代の絵画方法”エンカウスティック(蝋画)”を応用して制作。麻布に蝋を染み込ませることによって現れる奥深い色合いは、日本の侘び寂びに通ずるものを感じます。技法独特のしっとりとした質感が魅力です。

赤木範陸_akaginorimichi_エンカウステック_蝋画_静物画

「ガラス器の静物」 エンカウステック 370×300mm


伊藤昭久 -Akihisa Ito-

「くわい」 キャンバス・油彩 370×300mm

「第一回具象絵画ビエンナーレ」に迎えられた具象作家、伊藤昭久氏。当時、アメリカの抽象画やスーパーリアリズム(写真的具象)が勢いを増す中、愚直に写し取る行為によって対象物の本質を捉えた、お正月らしい作品です。



今井俊満 -Toshimitsu Imai-

「花鳥風月より 1」 シルクスクリーン 780×955mm

日本の伝統美を思い起こさせる今井俊満氏「花鳥風月シリーズ」より2作品。煌びやかに映し出された自然や四季は、空間を華やかに彩ります。朱が鮮やかな作品の傍には同系色ブラウンのランプを配置。フランク・ロイド・ライトがデザインした TALIESIN(タリアセン) です。

「花鳥風月より 4」700×900mm シルクスクリーン



イマタニ タカコ -Takako Imatani-

イラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍中、イタリア旅行にて日本人として伝えるべきことに目覚め、故郷 奈良の地の墨を用いて創作活動を始めた墨ア ーティストです。

左「二十四節気・冬至」 墨・和紙 200×855mm
右「二十四節気・霜降」 墨・和紙 200×855mm

屏風、掛け軸など古来の設えを現代の道具、インテリアとして使われるよう描かれており、小粋なサイズなので、玄関、廊下、場所を選びません。初めて掛け軸をご検討される方にもおすすめです。

左「神韻99」
墨・和紙
110×950mm

右「二十四節気・白露」
墨・和紙
200×855mm

左「春のコンポジション」
墨・和紙
110×950mm

右「二十四節気・寒露」
墨・和紙
200×855mm



金沢翔子 -Shoko Kanazawa-

「円相 心」 キャンバス・油彩 450×450mm

NHK大河ドラマ「平清盛」の題字揮者でもある金澤翔子氏の作品。金墨で描かれた力強く華やかな”円相”と”心”の字は、見る人を勇気づけます。光の当たり方によって表情が変わるのも魅力です。


川尻潤 -Jun Kawajiri-

石川県の九谷焼にルーツを持つ家に生まれ、現在は京都・東山に構える禎山窯の4代目として創作活動を続ける陶芸家、川尻潤氏。

左「LOVE TOWN Vol.13」 オブジェ 120×130 H160mm
右「LOVE TOWN Vol.12」 オブジェ 250×170 H280mm


「こまいぬ 赤/黄緑」 オブジェ 85×110 H130mm

飾り棚の上で存在感を放つ「LOVE TOWN」や、それぞれが片手に収まるサイズの「こまいぬ」。ボディにはLOVEの文字をまとっています。オブジェから食器まで、豊富に作品が揃いました。

川尻氏の陶作品が並んだ一角

特集記事『川尻潤 -平和と愛を伝える陶芸-』はこちら


国本泰英 -Yasuhide Kunimoto-

「すもう」 アクリル キャンバス 1120×1940mm

記憶の揺らぎや不確かさをアートに落とし込んだ作品。フェイスパーツが無いことによって、リアルな姿でありながら、柔らかく、モダンな印象をもたらします。パブリックスペースから住宅にまで、様々な場所に溶け込みます。

「すもう」 アクリル キャンバス 410×606mm

「Portrait」(寿司職人) 2010
アクリル キャンバス
455×333mm



トホ -Toho-

読売テレビにて番組セット、広告、ブランディング、衣装、イベントステージ等、多岐にわたるテレビデザインを行い、40歳を過ぎて陶芸のワークショップにて土の面白さを知ります。50歳で読売テレビを退社し、トホとしての作陶活動を開始しました。

「〇△□三角原土」 高野山原土、白化粧、黒釉薬、紅殻漆、金彩
「〇△□丸原土」 高野山原土、白化粧、黒釉薬、紅殻漆、金彩

精製されていない原土を使った陶作品に加え、新作である、原土と漆を組み合わせた作品を展示。土から生まれる景色と情緒をお楽しみいただけます。

「漆原土茶碗」 高野山原土、白化粧、淡水釉、白漆、赤漆


「光米」 金粉、オイルパステル、ネパール手漉き紙

ネパールの手漉き紙にオイルパステルを使った、ドローイングの作品も。赤や金の色彩が、温かくも華やかに空間を彩ります。



平体文枝 -Fumie Hiratai-

平体文枝_fumiehiratai_二十五景より シルクスクリーン LIVINGwithART_アートと暮らす_アートのある暮らし

左「二十五景より」山桜 シルクスクリーン2014 500×495mm
右「二十五景より」初雪 シルクスクリーン2014 500×495mm

美しい色彩が優しく心を満たす抽象画。シンプルでありながら、見る人の心に情景が浮かびます。空間に柔らかく馴染む温かい作品です。

「二十五景より」紋付 シルクスクリーン2014 500×495mm



元永定正 -Sadamasa Motonaga-

元永定正_sadamasamotonaga LIVINGwithART_アートと暮らす_アートのある暮らし

上「むらさきとピンクのしかく」シルクスクリーン 370×370mm
左「じゅうにのいろだま」シルクスクリーン 370×370mm
右「さきにおれんじとぐりん」シルクスクリーン 370×370mm

絵本作家としても有名な元永定正氏の3作品。様々な色と形で遊ぶ作品は、飾るだけで空間がお洒落でライトな印象に。写真のように同じフレームで同じサイズのアートであれば、複数掛けの場合も容易に統一感を出すことができます。



山部泰司 -Yasushi Yamabe-

京都を拠点に1980年代からニューウェイブのアートシーンで活躍するアーティスト。西洋画や現代美術の枠にとらわれず、「気韻生動」(気品、気迫、風格)あふれる作品創りを志しています。

山部泰司_yasushiyamabe GOLDPAINTING_金箔_プラチナ拍 LIVINGwithART_アートと暮らす_アートのある暮らし

100年後も変わらぬ姿でありたいと、下絵を金属箔で覆うことで時間を封印した「GOLD PAINTING」シリーズ。純金やプラチナの箔が、受ける光の表情により植物や水面を想起させるマチエールを浮かび上がらせます。

山部泰司_yasushiyamabe GOLDPAINTING_金箔_プラチナ拍 LIVINGwithART_アートと暮らす_アートのある暮らし

「GOLD PAINTING」シリーズ
油彩・金箔/プラチナ拍・キャンバス








Time & Style (タイム アンド スタイル)より、ミラノサローネ2024で発表された新作「Stone Garden (ストーンガーデン)」も展示されました。石庭のある寺院の軒下の縁側からインスピレーションを得てデザインされています。

Time&Style_タイムアンドスタイル_ミラノサローネ2024_StoneGarden_ストーンガーデン


次回のLIVING with ARTはどんな作品が登場するでしょうか?ぜひお楽しみに。


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