夏の強い日差しを感じる季節。年々上がっていく気温と暑さを乗り切るには、日ごろからの対策が大切です。日の光を遮るだけでも変わる体感温度は、人の体だけでなく部屋も同じ。その部屋を日差しから守ってくれるのがカーテンです。

［ リエール ］ 機能：防炎・ウォッシャブル・遮熱・ミラー

「機能性カーテン」という言葉を耳にすることが多くなった近年。機能性カーテンとは、通常のカーテンに、遮光・遮熱・UVカットなどのプラス要素を持ったカーテンの総称です。ひとつの機能だけでなく、2つ以上の機能を併せ持った商品も。

今回は機能性カーテンの種類について、大阪・本町にあるフジエテキスタイルにてお話を伺ってまいりました。ぜひカーテン選びの参考にしてください。

遮光機能

日の光を遮る機能。 特に夏は日照時間が長く朝の日の光が差し込む時間も早いので、睡眠の質を高めるためにも遮光カーテンがおすすめです。織物で遮光率100％の生地を作るのは大変困難。勘違いされがちな部分ですが、等級の高い遮光率1級の商品であっても、遮光率は”99.99％以上”となります。

遮光生地の裏面を見てみましょう。
遮光カーテンには、主に黒糸が織り込まれているため、濃い色合いや、厚手の遮光カーテンが多い傾向にあります。この黒糸の密度によって遮光性の高低差が生み出されます。

遮光レベルには3つの等級(遮光1級/遮光2級/遮光3級)があり、数字が小さくなるほどレベルが高くなります。さらに、遮光1級の中にも5つの段階(A++/A+/A/B/C)が。生活や用途に合ったレベルをお選びください。

［ ライトプルーフ ］ 機能：防炎・遮光 (完全遮光タイプ)

店頭にある商品で、一番の遮光率を誇る商品を見せていただきました。ライトプルーフは、フッ素ポリウレタンをラミネートした1級遮光の中でも完全遮光の裏地。完全遮光生地ですが、実際の取り付け方や縫製方法によって光漏れをすることがあるので工夫が必要です。遮光等級が高いものになればなるほど、生地は厚く固い質感になります。

UVカット機能

今では機能性レース生地のほとんどにUVカット機能が付いていると言っても過言ではありません。マンションなどの大型住宅の中・高層階では、リビングルームにレースカーテンだけを使用する例も多く見られます。私たちが室内で寛いでいる間、外の光を取り込みながらも人間の肌や家具を守り、日焼けの原因となる紫外線をカットしてくれる優れものです。

［ ピュリティ ］ 機能：防炎・ウォッシャブル・遮熱・ミラー・UVカット

レース生地の中には、人気商品ピュリティのように麻のような質感を持つ種類もあります。和室にもよく馴染み、洋室では穏やかな雰囲気を提供します。

遮熱機能

室内の明るさを確保しながら、一般的なレースと比べて室内温度の上昇を抑制する遮熱カーテン。ここでご紹介したいのが、”スパッタリング”というナノレベルのステンレス微粒子で生地をコーティングする技術。日本で開発され今世界的に注目されている特殊加工で、コーティングされた金属が太陽光による熱の侵入を防ぎます。

［ セイヤコウ ］ 機能：防炎・ウォッシャブル・遮熱・ミラー効果・UVカット

太い光沢糸を使用し、まるで刺繍のような存在感のある遮熱機能レース、セイヤコウ。スパッタリング加工によるメタリックな質感がスタイリッシュな印象で、モダンな空間にもエレガントな空間にも調和するデザインです。

新商品には、オーガンジー生地に2種類の金属を使用した”カラースパッタリング”が施されたテキスタイルが登場しました。

［ オプティカル ］ 機能：防炎・ウォッシャブル・遮熱

見る角度によって玉虫やシャボン玉のように、繊細に色味が変化するカラースパッタリングが施されたオプティカル。この技術をインテリアで使用するのは世界初となります。従来スパッタリング面は外側を標準としますが、今回は室内側を標準に。本物の金属でありながらも柔らかさと美しい色味を持つ不思議な質感をより感じることができるようになりました。

遮像機能

機能の中でも近年特に注目されているのが遮像カーテン。昼夜を問わず遮像性に優れ室内が見えにくいので、ひとり暮らしのお部屋などにもおすすめです。外の光を感じながら安心して生活をすることができます。

［ ブランカ ］ 機能：防炎・ウォッシャブル・遮熱・UVカット・遮像

ブランカには機能糸”ウェーブロンプラス”が織り込まれており、その糸が光を乱反射・屈折さることで外から見えにくく、プライバシーを守ります。エレガントにもモダンにもお使いいただける商品です。

ミラー機能

日の光に反射することで、日中に外から室内が見えにくくなるミラー機能。光沢の強い糸を織り込むことによって得られる機能ですが、その光沢はデザインとしても美しいものです。
日の光を必要とするので、ドレープカーテンとセットにし、日中はミラーカーテン、夜はドレープカーテンを引いてプライバシーを守りましょう。

防炎機能

最後に防炎機能についてお伝えいたします。
公共施設や高さ31メートルを超えるマンションなどでは、防炎カーテンの使用が義務付けられています。フジエテキスタイルのカーテンは多くが防炎機能付き。後から2次加工によって防炎機能を付け足すことのできるタイプもありますが、洗濯によって効果が消えてしまうので注意が必要です。

暑さ・寒さ対策で窓を入れ替えたり、外壁工事をしたりするのは大掛かり。それならカーテンを変えてみませんか？機能付きカーテンはポリエステル生地が多く、お手入れも簡単。洗濯機で丸洗いができるウォッシャブルタイプも多くあります。
夏は涼しく、冬は暖かく。お部屋によって雰囲気を変えるひとつのアイテムになるのもカーテンを選択する面白さです。お部屋の環境に適した機能性カーテンを選んで、エコで省エネな生活を始めましょう。

コンフォートQでは、オーダーカーテンのご依頼を承っております。シンプルなものから高級感があるものまで、様々なスタイルのお部屋に合う商品をご用意。お気軽にスタッフまでご相談ください。

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2023.01.17

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