INTERIOR

2026.05.02

未完成の美しさ -PH 5 Retake

テキスト:WEB担当 みなみ


アイテムカテゴリ 照明/ペンダント

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長く愛され続けてきた名作照明、PH 5ペンダントランプ。その緻密に計算された光の設計思想と完成度の高い構造は、発表以来、時代を超えて評価され続けています。そのPH 5シリーズに、従来とは異なるアプローチから生まれた新たなバリエーションが加わりました。昨年登場し、大きな反響を呼んでいる《PH 5 Retake》です。


再構成というデザイン

基本構造とフォルムはPH 5そのままに、最大の特徴はその仕上げにあります。「Retake(リテイク)」の名の通り、製造過程で基準に満たなかった個体やヴィンテージのパーツを再活用し、ひとつの製品として再構成。そこにはサステナビリティの思想と、美意識が息づいています。
既存の塗装をあえて取り除いた、アルミやスチールの素地をそのまま活かした仕上げ。表面には最小限の保護コーティングのみが施され、素材本来の質感を感じられます。均一に整えるのではなく個体差をあえて残す。その一つひとつがこのプロダクトの完成形です。

一見ミニマルで静かな佇まいですが、表面にはわずかなムラやキズが見られます。本来であれば排除される要素も意図的に活かされる。同じものは二つと存在しない不均一さこそが、この照明に確かな価値を与えています。


素材がつくる空間

《PH 5 Retake》は木材やコンクリート、石材といった異素材とも美しく調和し、インダストリアルな空間はもちろん、洗練された住空間にも自然に溶け込みます。金属そのものが持つ素材感は、空間にほどよい緊張感を与え、全体の印象を引き締めます。主張しすぎることなく空間の輪郭を静かに整える存在です。
そこには均一な新品とは異なる個体差のある表情が宿り、素地仕上げならではの経年変化によって、時間とともに深まる風合いを楽しめます。


余白という価値

このモデルが支持される理由は「完璧に整えられたもの」ではなく、「余白のあるデザイン」であること。完成品として固定された美しさではなく、使用者とともに関係性を育てていく余白。それは、素材、時間、環境によって、表情を少しずつ変化させていきます。
《PH 5 Retake》は時間とともに価値が深まるひとつのプロダクト。均一さよりも個性を。完成度よりも余白を。
そうした価値観に共鳴する方へ、選んでいただきたい一灯です。

※商品の展示状況はお問い合わせください。

BRANDS(取り扱いブランド)
Louis Poulsen / ルイスポールセン
1874年に創業したデンマークの照明メーカー・ルイス ポールセン(Louis Poulsen)は、光として質が高く、シンプルで美しいデザインが特徴です。ルイスポールセンは長年にわたり、単にランプをデザインするだけではなく、屋内そして屋外で人々が心地よいと感じる雰囲気を生みだす光をかたちづくってきまし
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