美術作家でありジュエリー作家でもある吉良ゆりな氏がデザインしたScheggia di rocciaは「岩のかけら」という意味を持つイタリア語です。イタリアでの生活で身につけた吉良氏のパッションと日本人としての繊細な感性が同居する、魅力ある作品の根源を理解することができたように思えました。吉良氏は日本人としての繊細な感覚を持ち続けながら、感性を信条とするイタリアやスイスなどヨーロッパのラテンとアカデミズムの両方を身に纏い、作品を製作しています。作品は自然の情景を切り取ったような抽象性を共生させています。