サークルチェアは数あるウェグナーのデザインの中でも代表的なチェア。その存在感と身体を委ねた時の心地良さは圧巻です。非常に大きいにも関わらず、軽量で、脚にキャスターが付いているので移動も驚くほど簡単です。このチェアによって、ウェグナーが常に情熱を継続できていて、また長いキャリアにもかかわらず刷新的な能力を持っていたことがわかります。このチェアは、ウェグナーの広いコレクションのなかで無垢のアッシュとフラッグハリヤードが要素となっています。このサークルチェアの製造にあたっては、PPモブラーのスネーカーマスターのソーアン・ホルスト・ペダーセンと職人ヘンリー・フィスカーが円形を作り出す特別な機械を開発したことで、ウェグナー自身が木材では不可能であると思っていたことを可能にしたのです。