フィン・ユールは1950年代にノックダウン式の家具で一世を風靡したフランス&サンへのデザインの提供をしていました。FJ136としても知られているこの椅子は1950年代後半にアメリカ向けにデザインされ、フランス&サンのアメリカ市場での大成功の一端を担う椅子となりました。シャープな肘や宙に浮いたように見える背座などフィン・ユールのデザインの特徴であるエレガントな軽やかさを持ったこの椅子も、1956年当時はフランス氏の製造理念の”ノックダウン式、フラットパック”で作られていました。当時ノックダウンで製造されていたこの椅子は、現在は工場で組み立てられた完成品として製造されています。