森の木は、隣の木の成長を妨げて枝を広げたりせず、また時には光の当たらない隣の木に根を繋いで養分を与えることもあると言われています。

前脚と座枠と後脚はStraight back chairと同じ形状をしていますが、背柱は途中からねじれ、背中を回り込むよう立ち上がっています。樹木の枝がひねりながら伸びている姿のように、後脚から背柱は緩やかなカーブを描いています。そうすることで優しい背当たり感が得られ、視覚的にも1本の無垢材を彫刻のように削り出した美しさが表現できました。