「座布団を2枚組み合わせたようなソファが出来ないか」。そんな隈研吾氏の依頼から開発が始まりました。座布団の持つ薄さや軽やかさを表現するため、座面の中央部の膨らみから先端にかけて収束してゆく、有機的でシャープなラインを出すことが必要でした。一般的にソファでは使われないゴム製樹脂を採用することでシャープな形状を保ちながら適度なクッション性を実現しました。カバーの縫製にはロックミシンのステッチを採用し、座面の中央部から先端にかけて滑らかな曲線で繋ぎ、表情のある端部が出来上がりました。背は床から少し浮かせて床との接地面に空間を作っています。