フィン・ユールと親交のあったエドガー・カウフマンJRは1949年にアメリカのインテリア雑誌にフィン・ユールに関する記事を書きます。この記事がベーカーファニチャーの目に留まり同社のためにこのソファを含む家具のデザイン契約をすることとなり、ユールのアメリカでのデビューを飾った作品です。
背もたれ部分が２つに分かれ上部が宙に浮いたように見える独特な形態は、彫刻的であると共に機能性やディテールに至るまで彼の家具に対する理念が凝縮された作品となっています。その印象的な形態だけでなくこのソファはペリカンチェアから続く”身体を支えるもう一つの身体”のようのデザインされた本体を発展させ２人をゆったりと包み込むような居心地の良さを与えてくれます。