Miri Collection / ミーリーコレクション

5代にわたって1820年から今日まで、ミーリー家は手織り絨毯の仕事に携わってきました。上質なアンティーク絨毯の鑑定士かつ販売をしていた3代目とその息子からヨーロッパ諸国にも輸出をするようになりました。
5代目のラズィー・ミーリー氏は1988年に自ら上質な絨毯を作るための研究を始めます。だんだん廃れていった昔ながらの、染め、織り、柄を研究し、徹底した関わりの中で、各地方の伝統的な手法を復活させ、自らの指揮で上質な絨毯を作ることに成功したのです。1997年には、世界のどこにも類を見ない大々的な草木染の施設をシラーズに完成させました。

ラズィー氏を中心としたミーリー家の絨毯への情熱がアンティーク絨毯の復元を成功させ、そしてより上質な絨毯を生み出したのです。実績は高く評価され、5枚のミーリー工房の作品がロンドンのビクトリア・アンド・アルバート博物館に、21枚の作品はイラン絨毯博物館に納められるようになりました。1994年には世界最高の手織り物を作ったとして、ベシム・オスカー賞を受賞しました。
伝統はしっかりと受け継がれ、誠実さと芸術への美への追求が”KNOT(結び)”という最も華麗なフォームでペルシャの歴史に織り込まれています。